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Bewitched - 奥様は魔女

昨日のことになっていしまうが、有楽町丸の内ルーブルにて16時30分の回の『Bewitched - 奥様は魔女』を鑑賞。

TV版の「Bewitched - 奥様は魔女」をモチーフにした作品。この作品を単なるリメイクにしないところに、監督の斬新さが見て取れる。見ている側も、TV版に対するオマージュと、これから始まる新しいストーリーへの期待感とで、楽しめる作品に仕上がっていた。

監督は、ラブコメを取らせたらこの人しかいないと思わせるくらい僕の好きなノーラ・エフロン(『SLEEPLESS IN SEATTLE』、『YOU'VE GOT MAIL』)。脚本は、監督の実の姉妹でもあるデリア・エフロン(『YOU'VE GOT MAIL』)。制作にはダグラス・ウィック(『GLADIATOR』、『WORKING GIRL』)、ルーシー・フィッシャー(『PETER PAN』)、それにペニー・マーシャル(『CINDERELLA MAN』:制作、『Big』:監督)らが顔をろえる。これに、衣装のメアリー・ゾフレス(『THE TERMINAL』)。音楽には経験豊かなジョージ・フェントン(『GANDHI』、『YOU'VE GOT MAIL』、『DEEP BLUE』など)すべてが、本当に実力派の面々が顔をそろえた作品。

キャストも豪華な面々。主演のイザベル/サマンサ役には オスカー女優二コール・キッドマン(『THE HOURS』)、相手のダーリン役には、コメディアンとして押しも押されぬ人気のウェル・ファレル(『MELINDA AND MELINDA』)。その脇を固めるサマンサの母-アイリス役を演じるオスカー女優シャーリー・マクレーン(『THE APARTMENT』、『TERMS OF ENDEARMENT』)、そしてオスカー俳優、マイケル・ケイン(『THE CIDER HOUSE RULES』)がイザベルの父役として演じている。

物語は、魔女イザベルが魔法で何でもできる世界から普通の生活がしたい、普通の恋がしたいと、魔法を使わないこの世界・ロサンゼルスに下りてきた所から始まる。イザベルは父ナイジェルに反対されるも「私を必要としてくれる人がきっといるはず」と下がらない。一方、元ハリウッドトップスターだったジャックは、いまやTVシリーズでも泣かず飛ばずでいた。そこにTVシリーズ『奥さまは魔女』のリメイク企画が舞い込んでくる。ジャックはココで一発当てて、再び映画界へ返り咲くことを狙っていた。ダーリン役を引き立たせるため、主演であるはずのサマンサには新人女優を抜擢すること考える。なかなか決まらないサマンサ役に悩んでいたジャックは、偶然イザベルと街で遭遇。「彼女だ!彼女しかこの役をできる人はいない!」とサマンサ役にイザベルを大抜擢する。TVシリーズを通じて、お互いに惹かれあっていき、恋の気持ちが次第に二人を近づけるのだが…

感想
ノーラ・エフロン監督の最新作。これまで「めぐり逢えたら」や「ユー・ガット・メール」などラブコメとしてすばらしい出来でバランスのよい作品を提供している監督が、ラブコメそのものだけではなく、魔女と人間との恋、揺れ動く気持ちの狭間の部分とそれをどのように取り除いていくのかが今回の見所だと思った。
この作品も例に漏れず、嫌味っぽく映さず、ユーモアある演出で見せてくれている。
彼女の作品は、”映画としての楽しさ”が現れているなぁと、いつも感心されてしまう。

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Robots

昨日は、渋東シネタワーにて18時05分の回の字幕版『Robots』を鑑賞。
『ICE AGE』のスタッフのハートフルアニメーション。監督は『ICE AGE』に引き続きクリス・ウェッジ。
主役ロドニー・コッパーボトム役には、ユアン・マクレガー。キャピー役には、オスカー女優のハル・ベリー。
フェンダー役は、これまたオスカー俳優のロビン・ウィリアムズ、ビック・ウェルド博士には、メル・ブルックスと大物ぞろいの映画だ。

忘れないでほしい。外見が何で作られていても、誰にだって輝くチャンスがあるんだと。

物語は小さな町に住む、貧しい皿洗いロボットのコッパーボトム夫妻の元に生まれたロドニーは、生まれた時から、いとこのお下がりをもらいながら成長していく。生活は貧しいが、両親の愛と夢が、ロドニーをまっすぐに育てていく。毎週楽しみにしている憧れのビック・ウェルド博士の番組で博士は「忘れないでほしい。外見が何で作られていても、誰にだって輝くチャンスがあるんだと。いつでも扉は開いている。あとは君の気持ち次第だ。」これに影響を受けたロドニーは、「ぼくも発明家になる」と決意。青年に成長したある日。彼はビック・ウェルド博士のいる憧れのロボット・シティへ行くことを決意。とうさんも「決してあきらめるな。」と背中を押してくれた。

ビック・ウェルド博士に自分の発明したロボットを見てもらい、認めてもらいたい。そんな願いから、ロボット・シティに着いたロドニーは、真っ先に、博士のいるビッグウェルド・インダストリーズ社に駆け込むが…。
しかし、博士は経営から退き、ラチェットがその後釜についていた。彼は「スペアパーツの生産をヤメ、アップグレードのみでやっていく。対応できないモノがいたら、それはスクラップだ!!」と、ロドニーを含めた中古ロボットのスクラップ化を推し進めようとしていた。

計画を知ったロドニーは、ロボット・シティで知り合ったフェンダー率いる”ラスティーズ”の面々と、ロドニーの情熱に動かされたキャピーとで、この計画を止めるべく立ち上がったのだが…。


感想
この作品は、ロドニーを通してみた、観客たちへの夢に対するメッセージだ。「忘れかけていた夢を…、自分に正直に、見返してみよう。」と自分自身を正してみているのかもしれない。それは決して、後悔や、後ろを振り返って不覚だったァと悩むことではなく、ポジティブに自分自身の旅は、夢というゴールに向かって前に進んでいますか?と投げかけてきているようにも感じた。

「夢を実現しようと頑張らなければ、その夢は一生お前を苦しめる…。」この、ロドニーのお父さんが言った言葉は、自分は夢に向かって本当に頑張ってるか、と言われているような、ちょっとした勇気をもらった気がした。
シンプルな内容だが、子供も大人も楽しめる映画になっている。オススメの一品。

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リンダ リンダ リンダ

一昨日は山下敦弘監督の最新作『リンダ リンダ リンダ』を鑑賞。
久しぶりの青春映画に、ちょっと胸打たれた部分もありました。ザ・ブルーハーツやBOOWYなど、80年代後半から90年代に中高だった私は、この映画を観て懐かしさ半面、ちょっとばかりながら、そのときに持っていた気持ちを呼び戻させてくれた喜びが半面と、ココロの底からこの映画を楽しめた。

脚本・監督は山下敦弘。2000年、卒業制作として初の長編『どんてん生活』完成し、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門グランプリ受賞。その後『ばかのハコ船』『リアリズムの宿』を制作。注目監督の一人だ。音楽は、スマッシング・パンプキンズのJames Ihaが担当。主演はぺ・ドゥナ、香椎由宇、前田亜季、関根史織。たしかに、監督の言っているように、「ぺ・ドゥナと3人の微妙な空気感が良かった」というのは自然に伝わってきて、今年また見たい映画のナンバー1かも…。理由としては監督独特の色であるセリフ回し、脚本、演出力が、とても魅力だkら。
脚本も内容はきわめてシンプル。”若い高校生たち”と”THE BLUE HARTS”。

高校生活最後の学園祭に向けて、オリジナル曲を練習してきたガールズ・バンドは、学園祭を3日前に控えて、ギターの萌は怪我で、ヴォーカルの凛子はケンカで脱てしまい、空中分解。残ったメンバーでも、「やる!」と決まったはいいが、オリジナル曲は出来るはずもなかった…。
しかしフッとしたことから、THE BLUE HARTSのコピーをやることとなる。脱けた穴を埋めるべく、ヴォーカル探す事に。偶然が重なってヴォーカルに選んだのは韓国からの留学生、ソンさん。ここから、ドラムの響子、ギターの恵、ベースの望、そしてヴォーカルのソンを入れたバンド”パーランマウム”の最初で最後の、文化祭の舞台にむけた熱い夏が始まろうとしていた。

映画の流れとして、文化祭だから、”意気込んで”とか”周りが見えてない”とかという温度ではなく、でも、うちに秘めた”熱さ”は有り、練習を通して、自然に4人がいい関係を築きながら、進んでいく姿が好印象だ。

今年、オススメの一本。出来れば映画館で。。よかったョ。

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THE ISLAND

本日は仕事も早く片付いたので、渋谷ピカデリー2で19時の回『アイランド』を鑑賞。

なによりも、脚本が面白いと思った。近未来サスペンスにアクションを織り交ぜた、マイケル・ベイ監督の彼らしい作品に仕上がっている。

2019年、自分たちが地球の大異変からの生き残りというところから始まる。大気汚染から生き残って、生活をしてるコミュニティへ移住してきて早3年。ここで暮らす人々の楽しみといえば、ときどき行われる抽選会だ。運がよければ、地球で唯一汚染のない楽園”アイランド”に旅立てるという筋書き。

しかし、「なぜ?」といった疑問を主人公、リンカーン・6・エコー(ユアン・マクレガー)は抱き始める。”何故いまだに大異変からの生存者が見つかるのか?”…
ある日、換気口から進入してきた蛾を発見する。蛾はどのようにして入ってきたのだろう?外は汚染されているんじゃないのか?外の空気は汚染されているという事実に疑問を持った彼は、捜査を開始するのだが…。そんな疑問を持っている中、楽園”アイランド”の抽選に、友だちのジョーダン・2・デルタ(スカーレット・ヨハンソン)が当たり、明日の”アイランド”行きに胸を躍らせていた。
疑問を掻き消せないでいるリンカーンは、施設を探索しているうちに、”アイランド”の真実を目撃してしまう。差し迫る恐怖を振り払い、友だちのジョーダンと共に、生存をかけた逃亡が、今始まる。

感想
脚本のアイデアは面白いと思った。また、カメラ回りや、VFXには、タダ脱帽。ヴィジュアルセンスは、ハリウッドの中でも抜きに出てよかったと感じた。また、バイクや車、ボートにアムトラックにいたるまで、細かいディテールの入ったVFXショットやライブショットは、それをリアルか否かを判断する感覚をもうまい演出をも相まって、かき消してくれた。
ヴィジュアル・テクニカルな部分、特にカーチェイスに関しては『ザ・ロック』を観てもわかるように、マイケル・ベイ監督らしい味つけになっていて、かつVFXの発達によっても、エンターテイメントとして楽しめた。

この映画の本質は、生きようとする人間と生き残ろうとする人間だと、監督は言っている。生きたり、死んだりする権利を誰が持っているか。また人間が好奇心を持ち、興味を示したことへの探求が、生きることの証明に感じた映画だった。

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亡国のイージス

日曜日のレビューになってしまうのですが、渋谷ピカデリーにて13:15の回『亡国のイージス』を鑑賞。

原作は福井晴敏。本作、『亡国のイージス』で110万部のベストセラー。また、『終戦のローレライ』・『戦国自衛隊1549』の原作も手がけており、この三作とも、本年度公開されている。
主演は真田広之。脇を固めるのは、寺尾聡&原田美恵子コンビ(『半落ち』)、中井喜一(『壬生義士伝』)、佐藤浩市(『忠臣蔵外伝/四谷怪談』)、原田芳雄(『浪人街』)など、日本映画界を代表する俳優陣。監督には坂本順治(『顔』、『KT』など)。また編集ウィリアム・アンダーソン(『トゥルーマン・ショー』)、音楽はトレバー・ジョーンズ(『13デイズ』)が担当する力の入れよう。さらに豪華なことに、防衛庁・航空自衛隊・海上自衛隊がバックアップ。かなり熱い映画になりそうだ。

ギリシャ神話に出てくる「イージス」とは、全ての神ゼウスが娘のアテナに与えた、邪悪な心を払う"盾"のこと。また、その意味を受けて、専守防衛の要になっている海上自衛隊の護衛艦にもこの名前がつけられている。

作品の意図としては、
愛国心や、この国の語られるべき未来、守るべき国家というのが、空虚な言葉でしか表せない私たちに、この「亡国のイージス(盾)」は意味を成すのか?軍事力と専守防衛の矛盾や、理想論など決して許されぬ現実を突きつけられる時代に、私たちは答えを出せるのだろうか?ということを投げかけている。決して、自衛隊の再武装を促す映画ではなく、自分たちの足元を今一度、改めて考え、再認識する映画のように思う。

鑑賞後の感想だが、ストーリーについて、2時間7分という枠の中では、あまりにも詰めすぎた感は否めない。原作を背負いすぎたのか、端々にストーリーのテンポが軽く感じられた。先任伍長の人間味あふれる言動や規律に縛られない、より人として”大事なこと”に対する行動と責任は、とてもよく感じられたのだが、一発の銃弾やミサイルの重みや緊張感、閉鎖的な空間の中での恐怖や心理状況、また、陸の平静さとのギャップや、国家安全保障会議での緊縛した雰囲気が全然感じられなかった。映像に関してはとても自然に見れたし、VFXは、とてもレベルが高いと思いました。ただ、やっぱり副官の動機付けや、責任の重さ、部下を従えているという、威厳と正義みたいな厚みが、足りないでしょう。
起承転結とストーリーの流れの強弱、物語の説明などが疎かになっている部分は否めないし、いろいろな部分で言葉に頼ろうとする説明が多いようにも感じました。
しかし、エンターテイメントとしてはイージス艦の中の世界観などのヴィジュアル面、豪華キャスト人による演技によるところの、演出面は面白いと思ったし、活きているので支えられたと思います。


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